音が明瞭に聞こえる難聴者のためのスピーカーセット

日本で補聴器の普及が進まない理由はいくつもあります。
高価なこと。
聞こえが思ったほど改善しないこと。
恥ずかしさ。
周囲の無理解。
などなど・・・
補聴器の値段や聞こえの改善については世界どこでも共通ですが、日本ではまだまだ周囲の人たちが補聴器をつけている人についてちゃんと思いやっていない、というのが日本で特に補聴器の普及が進まない大きな理由でしょう。
海外ではごく当たり前の、公共施設への磁気ループの設置なども日本ではほとんど進んでいません。
まだまだ耳の遠くなったお年寄りなどは、生活の不便さを感じながら我慢を強いられていますし、若くして聴力が悪くなった人は補聴器を着けることの恥ずかしさと葛藤しなければいけない。
本当に日本は障害者に対して厳しすぎますよね、社会が。

そんなひどい社会ですが、中には障害者のために新しいテクノロジーを開発して、便利な機器を製造・販売する会社があります。
ここで紹介するユニバーサル・サウンドデザインという会社も、難聴者のための最新の機器を開発して話題になっています。

難聴者にとって、四方八方から耳に入っている音を聞き分けて会話をすることは大変なことだ。ユニバーサル・サウンドデザインが開発した音を聞きやすくするスピーカーシステム「COMUOON(コミューン)」は健聴者と難聴者とのコミュニケーションを助ける。
【ステップアップ】ユニバーサル・サウンドデザイン 難聴者用スピーカー (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)

この「コミューン」という機械は、小型のマイクとスピーカーがセットになっています。
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特徴はこの小さなスピーカーにあり、マイクで話し声を拾ってスピーカーから出力されると、周囲の騒音をシャットアウトして話し声だけを明瞭に聞き取れるように音を出すことができるのです。

元々は「遠くまで音を飛ばすスピーカー」の開発をしていて、たまたま開発者のお父さんがこのスピーカーを使うとテレビの音量を低くしても聞こえるようになった、という偶然から出来上がったそうです。
そして、実際に難聴の中学生に使ってみたところ、「良く聞こえる」などの感想が寄せられたため、商品化に踏み切ったのだとか。

これまでは難聴の対応は、補聴器の装着等難聴者自身がすべて努力してこなければならなかったのですが、このマイクとスピーカーのセットでは、マイクのセッティングなど、言葉を発する側も気配りをする必要があります。
でも、こうした気配りが、難聴者の社会参加を促すとしたら、とても素晴らしいことなのではないでしょうか。
これからは一般社会でも難聴者のために様々な配慮をしていくことが当たり前の時代になっていかなければいけないと思いますし、そうなっていくことでしょう。
そのためにも、このマイクとスピーカーのセット「コミューン」は大きな役割を果たすのではないでしょうか。

【会社概要】ユニバーサル・サウンドデザイン
 ▽本社=東京都港区海岸1-7-8 東京都立産業貿易センター浜松町館6階